「高脂血症」改め「脂質異常症」に新しい治療指針

5年ぶりの診断基準の改定により投薬治療の幅を狭めて医療費削減に繋げる

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「高脂血症」から新たに「脂質異常症」に変更


総コレステロールが高くても大丈夫な人がいる



日本動脈硬化学会は、心筋梗塞などの引き金になるとされるコレステロール・中性脂肪値の異常を診断する新しい指針を発表しました(2007年4月25日)。


2007年2月の会議で議案になっていた内容が正式に決まったようです。


また、新たにいままではコレステロール・中性脂肪値の異常を「高脂血症」と呼んでいましたが、これからは「脂質異常症」と呼ぶことになりました。


指針の改定は5年ぶりで、新しい指針では、総コレステロール値を診断の基準にするのをやめることになっています。


「高脂血症」のひとつ、「高コレステロール血症」の中でも、善玉といわれるHDLコレステロールが多い場合には、悪玉のLDLコレステロールは通常より低くなり、動脈硬化などの病気につながりにくいことがわかっています。


このまま、総コレステロールを診断基準として診療を進めていくと、HDLコレステロールが高い健康な人にも、必要量以上の余計なお薬を飲ませることになってしまうのです。


今後は、総コレステロールを診断基準からはずし、「悪玉」とされるLDLコレステロール値などで診断することになりました。


そして、病名も変更になりました。


従来の指針では、総コレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪のいずれかが基準より高いか、「善玉」とされるHDLコレステロール値が基準より低い場合を総称して「高脂血症」と呼んできました。


しかしながら、善玉コレステロール値が低い場合も、「高」を付けた「高脂血症」という病名で呼ぶのは不自然だとして、「高脂血症」から新たに「脂質異常症」に変更することになりました。


診断値として、新しい指針では、LDLコレステロールが140mg/dl以上、中性脂肪が150mg/dl以上、HDLコレステロールが40mg/dl未満の場合を「脂質異常症」と診断することになりました。


議論となっていた高齢者への調整(高齢者は少し高い方が健康?)は見送られた模様です。

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2007年05月06日 16:52