ビタミンD入りヨーグルトで中性脂肪などが改善

テヘラン医療科学大学(イラン)の研究グループは、2型糖尿病患者に対して、ビタミンD3入りヨーグルトドリンクを長期間飲ませた結果、血糖値・インスリン値・中性脂肪・コレステロール値などだけでなく、血管の内壁に作用するエンドセリンの値なども改善したという報告をしました。

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成人1日の摂取目安量は5μg


ウエストサイズも改善


研究では、2型糖尿病患者100人を・・・

①プレーン群~50名~
ビタミンDを含まないプレーンヨーグルトドリンク群(250ml当たりのカルシウム含有量170ml)

②ビタミンD群~50名~
ビタミンD3強化ヨーグルトドリンク群(カルシウム170ml、ビタミンD3含有量12.5μg)

・・・に分けて、毎日2回(計500ml)を12週間、連続で飲み続ける実験をしました。


その結果、ビタミンD群ではプレーン群に比べ・・・

空腹時血糖は血液1dl当たり-26.6mg(プレーン群は+6.2mg)

中性脂肪は血液1dl当たり-30.3mg(プレーン群は+0.12mg)

HDL(善玉)コレステロールは血液1dl当たり+2.4mg(プレーン群は-0.6mg)

LDL(悪玉)コレステロールは血液1dl当たり-10.7mg(プレーン群は-1.5mg)

・・・と、統計学的に有意な改善が確認されました。


また、あわせて血管内皮機能関連では・・・

エンドセリンは血液1ml当たり+0.03ng(プレーン群は+0.35ng)

Eセレクチンは血液1ml当たり-3.8ng(プレーン群は+0.95ng)

MMP-9は血液1ml当たり-2.3ng(プレーン群は+0.44ng)

・・・で、こちらも統計学的に有意な改善が認められました。


エンドセリンは、血管内皮細胞培にある血管収縮作用を有する物質、Eセレクチンは、白血球と血管内皮細胞との接着に関与する物質、MMP-9は、血管周囲の基底膜を分解する物質で、いづれも血管内皮機能障害のバイオマーカー(病気の指標)となる物質です。


他にも、腹囲(ウエストサイズ)もビタミンD群では-0.75cm(プレーン群で+1.1cm)と大幅に改善しました。


ビタミンDを摂ることが、糖尿病患者の血糖改善に有効であるという研究グループの過去の研究に基づき、行われた今回の実験では、ビタミンD群は、血糖値・インスリン値・中性脂肪・コレステロール値などだけでなく、血管の内壁に作用するエンドセリンの値なども改善したという結果となったのです。


ビタミンDは油に溶ける脂溶性ビタミンで、食べ物から摂取するほか、日光(紫外線)を浴びることにより、体内で作り出すことができるビタミンです。


食品ではサンマ・サケ・卵・キクラゲなどに多く含まれており、特にD3は動物に多く含有されていて、カルシウムの吸収を促すために、乳製品や小魚などと一緒に食べると効果的です。


また、日本でもビタミンDが入ったヨーグルト(ダノンデンシアなど)が販売されていて、厚生労働省が定める成人の1日摂取目安量は5μg(但し、妊婦・授乳婦は7.5μg)とされています。


*イラン・テヘラン医療科学大学のSakineh Shab-Bidar氏らの研究グループ


【参考記事】
「ダノンデンシア」製品サイト
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2011年12月18日 10:22