タマネギの中性脂肪抑制効果をキッコーマンが確認

お醤油で有名な「キッコーマン」は、ケチャップで有名な「日本デルモンテ」との野菜の機能性に関する共同研究で、ケルセチン配糖体を高濃度で含有するタマネギに、血中の中性脂肪の上昇を抑制する効果のあることを確認したと発表しました。

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ケルセチンは強い抗酸化力によりさまざまな生理活性


「さらさらレッド」はケルセチンが通常のタマネギの1.5~3倍



ケルセチンとは、野菜や果物に含まれるポリフェノールの1つ。特に、タマネギはケルセチンの含有量が多く、体内への吸収性が高いとされている配糖体として存在しています。ケルセチンは、強い抗酸化力をもち、血小板凝集抑制作用、降圧作用など、様々な生理活性を持つことがすでに報告されています。


今回、実験に用いられたケルセチン配糖体を高濃度で含有するタマネギとは、その名も「さらさらレッド」といい、北海道空知管内栗山町のベンチャー企業植物育種研究所が事業化し、栽培されている赤タマネギだそうです。「さらさらレッド」には、そのケルセチンが、通常のタマネギの1.5~3倍も含まれているといわれています。


「さらさらレッド」は、ヒトに対して血流改善効果を有することから、血液流動性に関わる疾病改善や予防、冷えによる血流の悪化の改善や予防が期待できることがすでに発表されていました。


今回の共同研究による実験結果によると・・・


実験方法は、ラットに果糖を混ぜた餌を与えることにより、血中中性脂肪が上昇するモデルラットを用いて、試験を実施しました。


果糖のみを混ぜた餌を与えたグループと比べて、果糖とともに、「さらさらレッド」(瞬間加熱破砕ピューレ)を混ぜた餌を与えたグループの血中中性脂肪は、2週目で上昇が有意に抑制されたといいます。


瞬間加熱破砕とは、野菜を瞬間的に95℃以上に加熱して直ちに破砕する方法。この処理方法により、タマネギ中の酵素が失活するため、タマネギ臭の原因物質の生成は抑制され、甘く、旨みの強い、まろやかな風味になるといいます。(もちろん、この処理によりケルセチン配糖体含有量は影響を受けません)


また、「さらさらレッド」に含まれるのと同量のケルセチン配糖体を与えたグループの血中中性脂肪は、3週目で「さらさらレッド」を与えたグループと同程度に上昇が抑制されたといいます。


さらに、脂質代謝改善、血中中性脂肪低減に係わる遺伝子の発現を調節することが知られているタンパク質の一種であるPPARαに対するケルセチンおよびその代謝物の影響を試験管内試験で調べたところ、いずれもPPARαを活性化したといいます。
 

キッコーマンは2008年4月から「さらさらレッド」を原料にした健康飲料「ドクター・オニオン」を通販専用で販売していますが、1年に1度だけの9月が収穫時期のためか、「現在品薄のため、WEBからの受注を一時休止しております」と表示されてしまいます。(電話注文ならOKでした)
「キッコーマンの通信販売」


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2010年05月15日 09:38